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2024.07.16

涼しくて電気代も節約できるお家にしたいなら「窓」にこだわるべし!種類や選び方を解説

気象庁は今年7~9月の3か月予報を発表し、平年より猛暑のリスクが大きく、場合によっては観測史上最も暑い夏となった去年に匹敵する可能性があることを示唆しました。この時期になると、しばしばニュースで「校庭で運動会の練習をしていた児童が熱中症の疑いで救急搬送された」といった報道が流れますよね。でも実は、熱中症の発生場所の第1位は、外ではなく「お家の中」なんです(参考:総務省消防庁『令和3年8月の熱中症による救急搬送状況』より)
現代において、家族を熱中症などの健康被害から守るには、「夏を涼しく過ごせる省エネなお家」が必要不可欠です。そこで今回は、「夏を涼しく過ごせる省エネなお家」にするための1番の近道である「窓」について、その種類や選び方を解説します。

 

 

 

目次

 

 

窓の役割

前提として、窓というものは「窓ガラス」と「サッシ」によって構成されています。
窓ガラスは皆様ご存知の窓のガラス部分のことで、光を室内に取り入れたり、外の風景を見て楽しむことができます。また、最近では断熱や防音機能などがプラスされたタイプも登場してきています。
次に、サッシ。よく聞く言葉ですが、突然「サッシとは何ですか?」と聞かれたら上手く説明できない方も多いのではないでしょうか。サッシは、窓の「枠」と「框(かまち)」で構成されています。「枠」は窓を建物に取り付ける役割を持ち、「框」はガラスを枠に嵌め込む役割を持っています。

引用:「窓ガラスの種類と選び方」(https://www.ykkap.co.jp/consumer/reform/columns/4911)/YKK AP株式会社 より)

 

窓ガラスとサッシはその構造や材質次第で、お家の快適性が大きく左右されます。何故かと言うと、窓はお家の中で最も外気の影響を受けやすい場所だからです。夏は74%の暑い空気が窓から屋内へと流入し、冬は屋内で暖めた空気の50%が窓から屋外へと流出してしまいます。
つまり、窓の性能を高めることができれば、室温変化をなるべく一定に保ち、より少ないエネルギー=少ない光熱費で快適に過ごすことができます。

引用:「樹脂窓って何?│選ぶなら、樹脂窓です。」(https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/products/articles/pvc-windows/summary/)/YKK AP株式会社 より)

 

 

窓の種類

 

窓ガラス

窓ガラスは、ガラスの枚数の違いによって大きく3種類に分けられます。

 

①シングル(単板)ガラス

ガラス1枚のシングル(単板)ガラスです。元々はガラスと言えば全て単板ガラスのことを指していましたが、複層ガラスの登場により、区別するためにこう呼ばれるようになりました。断熱性や防犯性の問題で近年の新築住宅では見掛けることはありませんが、2~30年前の住宅では当たり前のように使われていました。

 

②ペア(複層)ガラス

ガラス2枚のペアガラスです。断熱性はシングルガラスの約2倍と言われており、現在の新築住宅における主流となっています。
ガラスとガラスの間に空間があり、そこに乾燥空気やガスを注入することで、熱が伝わりにくくなっています。また、内部結露を防ぐ効果も。もしも空気層の中に水分を含んだ空気が入ってくると、その水分が結露として発生する恐れがあるのです。結露はカビやダニの温床になるので、なるべく結露が出ない窓を選ぶことをおススメします。

 

③トリプルガラス

3枚のガラスで構成されているため、ペアガラスよりさらに熱が伝わりにくくなっています。より高い断熱性を求めたい方がよく採用されています。
デメリットとしては、重量がかなりあるため、たとえばリビングの掃き出し窓として採用する際は、開ける時に多少重たく感じるかもしれません。

 

サッシ

次は、サッシの種類についてご紹介します。

 

①アルミサッシ

1つ目は、アルミサッシです。シングルガラスとともに一昔前まではよく使われていたサッシになります。
築年数の古い家屋やアパートなどで、窓に結露が発生してびちゃびちゃになっているのを見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、これはサッシの素材が熱伝導率の高いアルミニウム製だからです。熱伝導率が高いと、冷気を感じやすく結露しやすいのです。結露しやすいということは、エアコンの電気代なども高付くということでもあります。ただ、ほかの素材のサッシより比較的安価なのがメリットとして挙げられます。

 

②アルミ樹脂複合サッシ

2つ目は、アルミ樹脂複合サッシです。外側の枠がアルミで、内側の枠が樹脂で出来ているため、「複合」と呼ばれています。アルミが有する高い耐候性と、樹脂が有する高い断熱性を上手く組み合わせたサッシとなっています。樹脂だけで出来ているサッシと比べると断熱性は劣りますが、その分価格は抑えられます。

 

③樹脂サッシ

3つ目は、樹脂サッシです。近年採用率が格段に上がってきており、標準サッシとして採用している住宅メーカーも増えてきています。
樹脂サッシの特徴は、非常に高い断熱性と気密性です。アルミと比較すると、約1,400分の1しか熱を通さないため、結露が発生しにくいという長所を持っています。また、着色しやすい素材なので、色のバリエーションが豊富にあるのが特徴です。

 

④木製サッシ

4つ目は、木製サッシです。その名の通り木で出来ているサッシで、断熱性に優れており、見た目もあたたかい雰囲気を演出します。様々なエクステリア・インテリアに馴染みやすいというところも利点でしょう。反面、加工費用やメンテナンス費用が掛かるため、トータルの金額は群を抜いています。そのせいもあり、日本での普及率は1~2%程度に留まっています。

 

 

窓を選ぶ際のポイント

 

窓ガラスとサッシの大まかな種類についてご紹介させていただいたところで、皆様はどんな窓を採用したいと思いましたか?
「とにかく性能の良い窓が良い!」と思った方は、トリプルガラス×オール樹脂サッシの組み合わせがベストでしょう。初期費用は掛かりますが、断熱性の低い窓よりも大幅に月々の光熱費を節約できるため、総合的に考えればそれほど高価ではないと推察できます。
とは言え、コスパ重視の考え方ももちろんあるでしょう。たとえば、ペアガラス(ガス入り)×アルミ樹脂複合サッシや、ペアガラス(ガス入り)×樹脂サッシは、上記の組み合わせと比較すると性能は落ちますが、金額と性能のバランスは非常に良いと思います。
ここまで読んでみて、それでも選ぶのが難しい……という方は、ぜひ住宅メーカーの営業スタッフや設計士におススメの窓を聞いてみてください。

まとめ

いかがでしたか?今回は「窓」について解説させていただきました。
最近は電気代の高騰が家計の大きな負担になっていると思いますので、なるべく光熱費を抑えた住宅で暮らすことがこれからの重要なポイントになってきます。建物自体の断熱性はもちろんのこと、窓の断熱性にもこだわることで、夏は涼しく冬は暖かく快適に暮らしていくことができます。
この記事を読んでくださった方が、後悔しないお家づくりをされることを願っております。

WRITER

スタッフ名が入ります。

高坂 侑吾

富山第一展示場 営業

今年で入社4年目になります。趣味は釣りです。暇さえあれば海にいます。スポーツ系の学部から畑違いの業種に飛び込んだので、日々勉強です。皆様が笑顔でお家づくりできるよう精一杯お手伝い致します。

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