2024.09.14
価格は?間取りは?賢く建てて、後悔のない平屋にしよう!
最近は「耐震性が高い」「老後も安心して生活しやすい」と、どの世代からも人気を集め始めている平屋。そんな今回のコラムのテーマは「平屋を賢く建てるコツ」です。
一般的に、平屋は建築コストが割高になりがちだと言われています。そのため、興味はあるものの平屋でのご建築に踏ん切りがつかない方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、平屋が割高になる理由や、平屋でもなるべくコストを抑えて建てられる方法などを詳しくお伝えします!
目次
平屋って何で割高になるの?
そもそも、なぜ平屋は割高になると言われているのでしょうか?
これは同じ大きさの二階建てと平屋で比較すると、平屋の方が使う材料が多くなるためです。
例として、30坪のお家のケースで考えてみましょう。総二階だと、1階と2階それぞれの面積が15坪になるため、屋根や基礎の大きさは15坪で済みます。一方、平屋は30坪分の屋根と基礎が必要になってくるため、その分の材料費がかかることになります。同じ大きさで比較すると、平屋の方が割高になるのはこのような理由があるからです。ちなみに、実際どのくらい値段が変わるのかというと、同じ大きさの場合は平屋の方が二階建てよりも1割ほど高くなると考えられます。
ここでポイントなのが、「同じ大きさ」であればの話だということです。平屋は階段がなく、廊下を少なくできるため、8~10帖(4~5坪)ほど二階建てより面積を節約することもできます。ですので、「平屋にすると割高だから…」と諦めてしまう前に、まずはコストを抑えるポイントなどを知り、総合的な資金計画を算出した上でどうするかを判断していきましょう。
平屋でもコストを抑える方法
ここからは、なるべくコストを抑えながら満足できる平屋を建てるために、気を付けてほしいポイントや解決方法をご紹介します。
一生に一度のお家を建てるなら、「ゲストルーム」「家事室」「広いお庭」など色々なスペースをつくって素敵なお家にしたい!と思うのは自然なことだと思います。ですが、何かをつくるということは、その分のお金がかかるということでもあります。
皆さんのこれまでの人生で「買ってみたけど使わなかった」というものはありませんでしたか?
お家づくりに関しても、せっかくつくったスペースが実際の生活スタイルに合わなくて使われなくなり、結局は必要なかったスペースと化してしまう可能性はあります。
もし何かを採用したいと思ったら、一旦立ち止まって「本当にそれは必要なのか?」としっかり検討するのが肝要です。そうすることで、無駄なコストをかけず、本当に必要なところにお金をかけられるお家づくりが可能となります。
また、土地でも同様のことが言えるでしょう。
高いお金を払ってまで無理に広い土地を買ってしまうと、外構費が想定していた以上にかかったり、その後の維持管理が大変になってしまうことも…。この場合は適切な大きさの土地を買うことでコストを抑えることができます。
とはいえ、自分たちにとって適切な土地がどれぐらいの大きさや形なのかよく分からない方も多いと思います。そんな時は、お家づくりのプロに住みたい生活のイメージや理想を伝えてみてください。そのイメージの暮らし方が実現できるような土地の最適な選び方について丁寧に解説させていただきます!
平屋を建てるには、基本的に広い面積の土地が必要になります。
例えば30坪の平屋の場合、建ぺい率からおおよそ55坪以上の敷地が要りますが、駐車スペースやお庭などの要素も含むと、理想は70坪以上の大きさの土地がほしいところです。
しかし、土地が大きくなればなるほど土地の金額も上がっていくのが普通です。また、分譲地や人気エリアといった坪単価が高くなる要素も追加されると、土地代で予算が圧迫されてしまい、自分たちが想像していたようなお家が建てられなくなることに繋がってしまいます。
そこで、土地選びをする際は、優先順位をつけることが大切になってきます。「これは絶対」「これはなくても良い」を決めておくことで、最終的に予算内に収められて満足度も高い土地を購入できる確率がアップします。
二階建てよりも面積を節約できる平屋ですが、間取り次第では無駄に大きくなってしまう場合もあります。すっきりしたコンパクトな間取りにするには、ひとまず以下の2点を考慮しておくと良いかもしれません。
1点目は、ホール(廊下)はなるべく少なくしましょう。延床面積が削減できるだけでなく、室内の移動距離が短くなりスムーズな動線に仕上がります。
気を付けたいポイントとしては、廊下をなくしすぎてLDKとトイレが近くなり音が気になるといった問題や、居住空間が広くなる分冷暖房の光熱費がかさむ可能性が挙げられます。ただ、前者の配置問題に関しては図面の打合せ段階で設計士が多角的にアドバイスしてくれると思いますし、後者は断熱性・気密性の高い建物や太陽光発電の採用をすれば光熱費を安く抑えることができます。
2点目は、収納をつくりすぎないことです。収納スペースはもちろん大事ですが、「足りなかったらどうしよう…」と考えて無駄につくりすぎてしまうのもNG。結局、要らない物まで増えてしまうことに繋がりかねません。
まずはどのスペースでどんなものを仕舞うのか、できる範囲で構いませんのでイメージしてみましょう。必要な場所に細かな収納をつくるのが、上手な整理整頓の第一歩です!
建築コストとは少し違いますが、断熱性能にこだわった省エネ住宅にすることで、光熱費などのランニングコストを削減することができます。ちなみに、2030年にはZEH水準のお家が義務化される予定です。夏涼しく冬暖かい、さらに光熱費を抑えられる住まいは、心身共に快適に過ごせる理想の住環境です。
また、平屋は外壁メンテナンス時の足場代などが安く済み、将来的なメンテナンス費用も軽減できます。高性能を追求した住まいづくりを通じて、長期的なランニングコストの削減を目指しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
住みやすいことで人気の平屋ですが、どうしても割高になってしまうため、少しでもコストを抑えるために注意したいポイントはいくつかあります。
タカノホームでは、昨今の平屋ブームということもあり、昨年ご建築いただいたお家の約6割が平屋でした。
今の段階で平屋にするか二階建てにするか迷っておられる方は、ぜひ「どんな生活をしたいのか」からまずお聞かせください!土地探しから、理想のお家づくりのお手伝いをさせていただきます。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
WRITER
島津 七海
高岡展示場 営業
入社4年目になりました!小学校2年生の頃から空手を続けています。大学では古生物学を専攻していたので、住宅のことについては日々勉強中です!
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