2024.11.22
後悔しないための二世帯住宅の建て方とは?
二世帯住宅とは、二世代の家族が一緒に暮らすお家のことです。家族みんなで一つ屋根の下で暮らすことは、お互いの仲を深め合ったり、経済的なメリットなども得られますが、同時にそれぞれの生活スタイルや価値観の違いが顕在化し逆に生活しづらくなってしまうことも。そうならないために、二世帯住宅を建築する際は、綿密な事前計画と相互理解が必要不可欠です。
そこで今回は、後悔しないための二世帯住宅のポイントやおすすめの間取りをご紹介いたします。
目次
二世帯住宅の種類
完全分離型
玄関やLDK、浴室など、全ての生活空間を親世帯・子世帯それぞれで独立させたタイプです。お互いのプライベートを守りつつ、いざという時に近くで助け合えることができます。
ただ、キッチンや玄関などを2つずつ設置する必要があるため、費用は嵩みます。
部分共有型
玄関やLDK、浴室の一部のみ生活空間を共有するタイプです。
「本当は完全分離型が良いけど、予算的に厳しいかも…」という方におすすめ。
完全同居型
全ての生活空間を二世帯で共有するタイプです。親世帯と子世帯が日常的に顔を合わせるので、一緒に暮らしているという感覚を特に感じやすいでしょう。居室が増えるだけで設備は単世帯住宅とあまり変わらないので、費用も抑えられます。
けれど、その分プライベート空間が少なくなるデメリットも存在します。
家事やランニングコストの分配、生活サイクルの違いを感じることがない、もしくはズレがあっても問題ないというご家庭の場合は、この形を採用されることもあります。
【写真付き】二世帯住宅の実例を紹介
↑こちらは一階だけでなく、二階にも簡易キッチンとダイニングスペースを設けた実例です。
親世帯と子世帯で食事の時間が合わない日は、一階と二階のそれぞれのキッチンでご飯を作り、お休みの日は一階で親世帯・子世帯が一緒に食卓を囲むという選択ができます。
↑こちらの実例は玄関を共有し、写真の右に進むと親世帯の居住スペース、左に進むと子世帯の居住スペースになっています。
左右で居住スペースが分かれるため、生活音が聞こえにくくなっており、お互いが過度に配慮することなく生活できます。
↑完全同居型もしくは部分共有型の二世帯住宅において、家族の行動がつい被りがちになるのは忙しい朝の時間帯の洗面台です。
上の写真のように洗面台のボウルを二つにしてスペースを広く取れば、日常生活を送る中でのちょっとしたストレス軽減に繋がります。
↑続いては階段について。
ホール階段にするかリビング階段にするかによっても、共有する場所が多いか少ないかが変わってきます。
家族仲を重視するならば、リビング階段を選択すると、更に家族間のコミュニケーションが活発になるかもしれません。
↑一方、ホール階段の場合は、リビングを通ることなく玄関からすぐに各居住スペースへアクセスできるため、お互いのプライバシーの確保が容易です。
その際は、脇玄関をつくったり、シューズボックスなどの収納を多めに設けるなど、一工夫が必要ですね。
二世帯住宅を建てる上で、後悔しないためのポイント
・プライバシーの確保
自分たちの居場所がしっかりと守られていることは、心の安らぎに繋がります。
そのために、間取りや動線を工夫して、各世帯が安心して過ごせる空間をつくることが必要です。
・共用スペースのルール決め
家族が集まるリビングやキッチンは、家族団欒しやすい心地良い場所です。
しかし、利用方法やルールをしっかり決めておかないと、気まずい瞬間が増えてしまうかもしれません。
みんなで楽しい時間を過ごすためにも、事前に家族全員でじっくり話し合うことをおすすめします。
・生活スタイルの理解
家族それぞれの生活リズムや価値観を知ることで、より良い暮らし方が見えてきます。
お互いの生活を尊重し、協力し合う姿勢が大切です。
・将来のことを考慮する
時が経つにつれ、家族の状況やニーズは変化します。
設計士や営業担当に相談しながら、変化に柔軟に対応できるお家づくりをしましょう。
まとめ
二世帯住宅にはたくさんの思い出が刻まれていきます。
一緒に過ごしたリビングでの笑い声、共に料理を楽しんだキッチン…
大切な家族と笑顔あふれる毎日を送れるようなお家を、ぜひつくり上げてください。
WRITER
舩木 麻由
営業企画室
今年で入社3年目になります。 小学3年生から14年間バスケットボールをしておりました! 出身は新潟で小さい頃に中越地震、中越沖地震により避難生活をした時期もあります。 皆様が私のような経験をせず、家族の笑顔を守れるようなお住まいになれば幸いです。 絶賛マイホーム建築中でとても待ち遠しいです🏠
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