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2025.06.24

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【2025年度】富山県・石川県の最新版補助金制度について解説!

昨今は何かとお金がかかる世の中になってきたことを、このコラムをご覧いただいている皆様は既に実感されているかと思います。最近のニュースでよく騒がれているのは、お米などの食料品の値上がりですよね。「備蓄米」「古古古米」といったワードがSNSや地上波で話題となっています。
そして、いまお家づくりを検討されている方は、ハウスメーカーの見学に足を運ばれた際に、値上がりについての説明を受けたという方が少なくないはずです。同時に、国が実施する補助金制度のお話を聞いた方も多くいらっしゃることでしょう。少しでも建築費を抑えるためには、子育てグリーン住宅支援事業といった国の補助金を活用することが効果的です。しかし、実はあまり知られていないものの、地方自治体でも独自に住宅取得を支援する補助金制度が設けられていることがあります。
この記事では、石川県・富山県の2025年度版・住宅補助金制度の解説をしていきます。

コラム│タカノホーム

 

 

 

 

目次

 

 

石川県の補助金制度について

~金沢市~

基本的に各市町村が提供する補助金関連の情報は、その地域のHPで確認できます。
これらの制度の多くは、いわゆる「定住促進」を目的としており、特に移住者に対して手厚い支援内容となっているのが特徴です。

今回は金沢市のケースを例にとって、詳しく見ていきましょう。

近年は、新幹線の開通、商業施設の充実さ、利便性など様々な理由で金沢市に居住したい方が増えてきています。ただ、金沢市は人気エリアのため、土地の価格も右肩上がりになっています。もし金沢市で土地から探して新築を検討される場合は、他地域に比べて高い土地代をあらかじめ予算に入れておかねばなりません。

けれど、「金沢市住宅支援制度」を上手く活用すれば、お得にこだわりの住まいを建てることも可能です。

新築住宅に関する金沢市住宅支援制度では、以下の2種類が用意されています。

 

  • 金沢市まちなか・居住誘導区域住宅取得奨励金
  • 金沢市地区計画区域等住宅取得奨励金

 

これは建築予定地のエリアがどこかによって、2つの内のどちらかが適用できます(下記参照)

 

  • 建築予定地が「まちなか区域」または「居住誘導区域」

 → 「金沢市まちなか・居住誘導区域住宅取得奨励金」

  • 建築予定地が「地区計画区域」または「まちづくり協定区域」

 → 「金沢市地区計画区域等住宅取得奨励金」

 

 

全てご紹介していくと長くなりすぎてしまうので、ひとまず本記事では「金沢市まちなか・居住誘導区域住宅取得奨励金」に絞って解説していきます。

この制度は、名前の通り「まちなか区域」または「居住誘導区域」に住宅を建築する方が対象となります。とはいえ、これでは具体的にどのエリアを指すのか分からないですよね。

ということで、まずはそれぞれの区域について簡単にご説明します。

 

まちなか区域

「まちなか区域」は、金沢駅~兼六園周辺の中心部で建築する方が該当します(下図①)

ただし、補助金交付の対象者には「○○エリアに住んでいて○○エリアで建築する場合はA、以前は△△エリアに住んでいたが♢♢エリアに建築する場合はB」など、細かい条件が設定されていますので、自分がどれに当てはまるかは、上図の対象者欄をご参照ください。

 

 

居住誘導区域

次に「居住誘導区域」ですが、こちらは広範囲に広がっているので該当する方が比較的多いです(下図②)

このエリアは、人口減少や高齢化が進む社会においても都市が持続的に成長するために設定されました。

 

 

それでは、肝心の中身を一緒にチェックしていきましょう。

【まちなか区域にて建築する場合】

最大200万円の補助金を受け取ることができます。しかし、そう簡単には200万円を受け取れない仕組みになっており、建築するお施主様の条件と住宅の条件がいくつか設けられています。

まずは、一番気になる奨励金額の決め方についてです。

奨励金額

・基本額:5%(100万円)

・加算額:

∟子育て世帯 2.5%(50万円)

∟移住者 2.5%(50万円)

∟45歳未満 2.5%(50万円)

∟和室 0.5%(10万円)

※加算額の上限 5%(100万円)

・上限額:200万円

 

なお、加算対象の基準は下記のように定義されています。

※子育て世帯…18歳未満の子がいる世帯

※移住者…下の①、②全てに該当する者

①金沢市内に住民票を異動して3年を経過しない者、または異動する予定である者

②金沢市内に住民票を異動する前に、市外に3年以上居住していた者

※45歳未満…申請者が45歳未満である場合

※和室…畳敷きが4畳半以上の、塗り壁および建具で仕切られた部屋

 

次に、住宅に必要な条件です。

住宅要件

・延床面積:75㎡以上280㎡以下かつ1/2以上が自己居住用

・屋根:瓦屋根

・外壁、開口部:伝統的な意匠

・バリアフリー:

住宅性能評価であれば、「高齢者等への配慮」等級2以上

長期優良住宅であれば、階段、便所、浴室、玄関に手すり

・その他:

住宅の品質確保の促進等に関する法律による設計住宅性能評価書および建設住宅性能評価書の交付、

または長期優良住宅の認定通知書の交付を受けること、敷地の緑被率30%以上

 

最近はガルバリウム鋼板の屋根が多くなってきているのですが、金沢市は街の景観を重視しているため、瓦屋根が条件に入っているのが特徴的ですね。更に、奇抜な色の外壁なども採用することができず、落ち着いた色味の外壁という指定もあります。

このように、一筋縄ではいかない補助金制度にはなっていますが、諸条件をクリアすることで最大200万円の補助を受けることができます。

 

【居住誘導区域にて建築する場合】

こちらは最大100万円の補助金を受け取ることができます。

 

奨励金額

・基本額:2.5%(50万円)

・加算額:

∟子育て世帯 2.5%(50万円)

∟移住者 2.5%(50万円)

※加算額の上限 2.5%(50万円)

・上限額:100万円

 

住宅要件

・延床面積:1/2以上が自己居住用かつその部分が100㎡以上280㎡以下

・屋根:瓦屋根

・外壁、開口部:一部指定地区では景観関連条例に適合するもの

・バリアフリー:特になし

・その他:

住宅の品質確保の促進等に関する法律による設計住宅性能評価書および建設住宅性能評価書の交付、
または長期優良住宅の認定通知書の交付を受けること、敷地の緑被率30%以上

 

最後に、今回ご紹介できなかった「金沢市地区計画区域等住宅取得奨励金」含む金沢市住宅支援制度の詳細は、金沢市が制作する住宅支援制度パンフレット「金沢住まいのススメ」に載っているので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

 

~その他~

その他のエリアについては、ぜひそれぞれの公式HPで確認してみてください(下記に、各自治体の住宅取得支援制度に関するページへ直接アクセスできるリンクを貼っておきます。建築予定地の市町村名をクリックいただくと、そのページに飛びます)

 

金沢市小松市加賀市白山市能美市川北町かほく市野々市市津幡町内灘町七尾市輪島市珠洲市羽咋市志賀町宝達志水町中能登町穴水町能登町

 

 

 

富山県の補助金制度について

~富山市~

富山県も市町村ごとに補助金制度がありますが、例として富山市を挙げて解説していきたいと思います。

富山市ではコンパクトなまちづくりの実現に向けて「富山市まちなか居住推進事業」という事業を行っており、その中に新築住宅向けの「まちなか住宅取得支援事業」があります。内容自体は先述した金沢市の補助金制度と似ていますが、奨励金額が控えめな分、条件も優しいものとなっています。

こちらは、富山駅周辺で新築住宅を取得した際、最大50万円の補助金(金融機関からの住宅ローン借入額の3%)を受け取ることができます。

 

対象地域

対象地域は下図③のマップに該当しているエリアになっています。

富山市も、駅周辺、国道41号線沿いなどは土地の価格も高く人気エリアなので、補助があるのは嬉しいですよね。

 

住宅要件

・住戸専用面積75㎡以上(インナーガレージ、ポーチなどは含まない)

・敷地内緑化(敷地面積の5%以上、うち2%以上を接道部分にて確保)

・新耐震基準への適合

 

そこまで難しい条件はないため、上記の条件さえクリアすれば交付の対象になるようです。また、金沢市と違って、建築主の条件は見当たりませんでした。

ですが、富山市のサイトを熟読すると一点だけ注意が必要な部分がありました。

 

・他の補助金とは原則併用不可

 

つまり、現行の子育てグリーン住宅支援事業(80万円~160万円)などの補助金制度とは併用できず、国と市どちらかを選択する必要があるということです。

見落としがちではありますが、この富山市の補助金は国費が充当されているため、国の補助事業との併用ができない仕組みになっています。

近年の傾向としては、耐震性能や断熱性能にこだわって住宅を建てる方が増えているので、要件を満たせるのであれば国の補助金制度の方を利用するのがベターかもしれませんね。

ご相談されている住宅メーカーと相談して、後悔のない選択をしてください。

 

~その他~

その他のエリアについては、ぜひそれぞれの公式HPで確認してみてください(下記に、各自治体の住宅取得支援制度に関するページへ直接アクセスできるリンクを貼っておきます。建築予定地の市町村名をクリックいただくと、そのページに飛びます)

 

富山市魚津市滑川市黒部市舟橋村上市町立山町入善町朝日町高岡市氷見市 移住関連はhttps://himi-iju.net/砺波市小矢部市南砺市射水市

 

まとめ

金沢市と富山市をメインに補助金制度のご紹介をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

分かりにくい部分もあったかと思いますが、それだけ補助金というものは所定の手続きを踏んで申請をしないともらえないものです。スケジュールを確認し、条件をクリアできるように住宅の計画を進めていく必要があります。特に、金沢市の場合は補助金の申請をやりなれているメーカーとそうでないメーカーでは雲泥の差があります。

「うっかり申請し忘れていました」なんてことにならないように、お施主様・ハウスメーカーの双方できちんとチェックが必要でしょう。

物価高が取り上げられている昨今ですので、少しでもお得にマイホームをゲットできるよう自ら調べてみることは大切です。

ご一読ありがとうございました。

 

WRITER

スタッフ名が入ります。

本谷 大輝

営業

中途入社で入りました。趣味は登山とキャンプです。若い子たちに負けないよう頑張っていきます!

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