2025.12.23
お家づくりの固定概念を捨てるとコストダウンに繋がる?2026年住宅補助金情報も含めた、お家を賢く建てるための方法
昨今、私たちの生活の中で、物価上昇を強く実感する場面が増えてきました。
例えばコンビニに行くと、おにぎりの値段が200円を超えることも珍しくなくなり、「昔はもっと安かったのに…」と感じながら、日々の買い物でも価格を意識して選ぶ必要が出てきています。
こうした物価高の影響は、住宅業界にも確実に及んでいます。建物そのものの価格だけでなく、キッチン・お風呂・洗面・トイレといった住宅設備メーカーの値上げ、さらには外構工事で使用するコンクリートなどの資材価格の上昇も続いています。
この流れは、今後もしばらく続くことが予想され、最終的には“高止まり”の状態になるとされています。
そんな時代にお家を建てるには、賢い工夫と適切な情報選びがますます重要になります。
そこで今回は、住宅補助金の活用方法と建築コストを下げる具体的な工夫について分かりやすく解説します。
目次
- 最新の住宅補助金(国)「みらいエコ住宅2026事業」
- 建築コストを下げるための効果的な3つの方法
- 平屋でも“逆にコストを下げられる”ケースがある
- 王道だけど効果的。お家のサイズをコンパクトにする
- まとめ
最新の住宅補助金(国)「みらいエコ住宅2026事業」
2025年11月28日に発表された「みらいエコ住宅2026事業」は、2050年カーボンニュートラル実現に向けて、新築住宅の省エネ性能向上と既存住宅の省エネリフォームを強化するために創設された補助金制度です。GX志向型住宅・長期優良住宅・ZEH水準住宅が対象となり、世帯に応じて補助額が設定されています
GX志向型住宅:110万円(寒冷地などの地域では125万円)
長期優良住宅:75万円(寒冷地などの地域では80万円) ※子育て世帯または若者夫婦世帯限定
ZEH水準住宅:35万円(寒冷地などの地域では40万円) ※子育て世帯または若者夫婦世帯限定
補助金を活用する上で特に注意したいのは次の3点です。
①市町村独自の補助金と併用できない場合があること
②住むエリアによって補助額が変わる可能性があること
③補助金の可否は“住宅会社選び”が大きく影響すること
①については、まずこの「みらいエコ住宅2026事業」は国の補助金です。住宅補助金には国のほかに、各県や市町村ごとの補助金の2種類があります。ただ、場合によっては国の補助金と市町村の補助金が併用できないこともあります。その時はどちらの補助額の方が大きいか、などを事前に確認しておきましょう。
②は、住むエリアによって補助額が下がるケースがあります。詳細を把握したい方は、ハウスメーカーの担当者、スーモカウンターといった住宅相談窓口に相談されるのも一つの解決方法です。
③に関しては、国の補助金制度は、断熱等級6、長期優良住宅など、高い住宅性能の基準を満たす必要があります。
それらの実績が少ない会社に依頼すると、例えば間取り打合せ後に耐震等級が下がり、当初受けられるはずだった補助金が受けられないといったケースが実際に発生しています。ご契約前の段階で、「必ずこの補助金が受けられます」といった約束を、口頭だけではなく書面で確認しておくことが安心です。
また、この制度は、令和7年11月28日以降に基礎着工した物件が対象とされています。
補助金を最大限活用するためにも、早めの情報収集と、制度に詳しい住宅会社や友人知人へ相談することをおすすめします。
建築コストを下げるための効果的な3つの方法
①建物の凹凸をなくす
建築費用を抑えたい場合、まず検討したいのが「建物の形状をシンプルにすること」です。
外観に凹凸が多いお家は、以下のような様々な部分の使用量が増えるため、コストが上がりやすくなります。
・屋根面積が増える
・防水面積が増える
・外壁の施工量が増える
・断熱材の施工量が増える
そのため、業界的によく言われているのは「総二階(上下がほぼ同じ真四角の家)」が最も建築コストを抑えやすい形状だということです。
もし初期段階から間取りのイメージがそこまで固まっていないのであれば、担当になった営業や設計に「コストを抑えたいので、可能な限り凹凸の少ないプランで検討したい」など相談してみると良いでしょう。
②デザイン性を追求しすぎない
あまりに外観デザインにこだわりすぎると、見た目優先のために無駄なスペースが増え、お家全体のボリュームが大きくなるケースがあります。
これは結果的に「建物面積が増える→施工費が上がる」という流れに繋がりやすいため、意匠性とコストのバランスを意識することが大切です。
③外観のクオリティの高さは建物ではなく「外構」でつくる方法もある
住宅の印象を大きく左右するのは建物だけではありません。むしろ外構計画(植栽・アプローチ・照明など)を丁寧に整えるだけで、住まいは驚くほど魅力的に見えるようになります。
・植栽の配置
・アプローチの素材・形状
・夜のライトアップ計画
・フェンスや門柱のデザイン
こういった外構の工夫は、建物本体の形を複雑にするよりもコストを抑えながら、デザイン性を高めるための方法として有効です。
平屋でも“逆にコストを下げられる”ケースがある
一般的に、平屋は「割高」「高級」というイメージを持たれることが多いです。
実際、平屋は「屋根面積が大きくなる・基礎の鉄筋量やコンクリート量が増える・地盤改良費が高くなる可能性がある・広めの土地が必要になる」といった理由から、二階建てよりも割高になるケースが多いのは事実です。
しかし一方で、間取りの工夫次第では平屋の方が建築コストを抑えられる場合があります。
仮に、2階建てで37〜38坪程度を想定した間取りでも、同じ要望を平屋で叶えようとすると30坪前半に収まるケースがあります。
その理由は、平屋では以下のような不要なスペースを削減できるためです。
・階段が不要
・廊下を最小限にできる
・動線がシンプルになり、間取りが効率化される
結果として、同じ要望でも総坪数が減り、建物の総額を減らせるということが起こり得ます。
また、「平屋は広い土地でないと建てられない」と考えている方も多いですが、これも実は固定観念で、実際には60坪前後の土地でも3LDK〜4LDKの平屋が十分実現可能 です。
さらに、60坪前後の敷地に平屋を建てると、土地面積を有効に使えるため、外構の範囲が少なくなるというメリットもあります。そうなると、結果的にトータルコストを下げることができます。
意外にも、これは住宅会社側でも見落とされがちなポイントです。
もし分譲地などに多い60坪前後の土地で検討しているなら、平屋という選択肢を一度検討する価値は十分にあります。
王道だけど効果的。お家のサイズをコンパクトにする
注文住宅を検討する際、
「10年前は40坪が当たり前だった」
「今なら35坪くらいは必要」
といった固定概念に囚われてしまう方は少なくありません。また、周囲の友人や知人が建てたお家の坪数を基準に、「自分たちも同じくらいの大きさにしよう」と考えてしまう方も多いでしょう。しかし、その考え方はナンセンスです。
なぜなら、当たり前のことを申しますが、生活スタイルは家庭ごとに全く違うからです。
「なんとなく収納を増やしておこう」
「なんとなくリビングを広くしておこう」
「子ども部屋は6帖必要だろう」
このような曖昧な基準で建物を大きくしていくと、気づけば無駄なスペースの多いお家になり、結果として建築コストが大幅に上昇してしまいます。
また、収納が多すぎるお家は、あるだけ物を増やしてしまう傾向があり、生活費がかさむ原因にもなりかねません。
限られた予算の中で賢く満足感の高いお家づくりを目指すなら、この際ミニマムな暮らしや断捨離も検討することが大事です。
では、具体的にコンパクトなお家づくりのメリットをお伝えしていきます。
・光熱費の削減
面積が小さくなるほど冷暖房効率が良くなり、年間の光熱費が下がります。
・固定資産税が下がる
建物の評価額が下がるため、毎年の税負担が軽減されます。
・火災保険・地震保険が安くなる
お家が小さくなるほど保険料も減額され、長期的なランニングコストが下がります。
・浮いたコストを“内装や設備”に投資できる
コンパクトにして建物金額を抑えた分、天井を羽目板にする、壁一面をタイルにするなど、五感で感じる部分のグレードアップにお金を回せます。
■ 坪数を減らすと、どれくらいコストが下がるのか?
一般的には、1坪削減するだけで約60〜70万円(平均)のコストダウンが可能です。
その分、本当に満足度の高い部分に投資できるようになり、毎日の暮らしの満足度は一気に高まります。
まとめ
私はこれまで20坪未満から60坪まで、様々なサイズのお家をお引渡しさせていただいてきましたが、20坪前後のコンパクトなお家でも「想像以上に満足している」というお声を多くいただいています。
物価高が続く今の時代のお家づくりは、とにかくまず固定概念を捨てていくことが大切です。
家族の生活スタイルに合ったサイズや間取りを見直し、今後どうしていきたいのかも考えながらお家づくりを進めていけば、結果的に“自分たちらしい住まい”に近づきます。
お家づくりは、これからの暮らし方を考える良い機会でもあり、「建てない」という選択肢も含めてどんな結論でも良いと思っています。
タカノホームでは、そうした価値観の整理から具体的なお家の相談まで幅広くサポートいたしますので、ぜひ一度展示場へ足を運んでみてください。
WRITER
渡辺 圭祐
営業
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