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2024.12.17

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高性能住宅とは?住宅の「性能」について代表的な3つを紹介

新築住宅を検討されている方から「性能の良いお家を建てたい」というご要望をよくいただきます。

けれど、そのような方に「性能というと、具体的にはどういったところにこだわりたいなどはありますか?」と質問しても、意外と回答に困ってしまう方が多くいらっしゃいます。

もちろんお家の性能は良いに越したことはないですが、どういった項目がお家の性能のどの部分に関わっているかを把握しておかなければ、総合的に見て本当にお家の性能が良いのかどうか、自分が良くしたいと考えている部分の性能がどれぐらいのレベルなのかなど、きちんと判断できなくなってしまいます。

そこで今回は、住宅における様々な「性能」の項目について、まとめてご紹介できればと思います。

 

 

 

目次

 

 

住宅における「性能」とは?代表的な3つをご紹介

一般的に住宅の性能というと、以下の3つの項目が主に挙げられます。

 

・耐震性

耐震性とは、地震に対する建物の強さを示す項目です。耐震性が高い住宅は、震度7クラスの大地震が起こった時でも建物の被害を最小限に食い止められるよう設計されています。
耐震性の高さは「耐震等級」という指標で以って定められており、1~3のうち“3”が最高等級となっています。

耐震等級│タカノホーム

ただ、この耐震等級の算出方法は実は複数存在しており、同じ耐震等級3でも強度が違う…なんてことも。

そのため、耐震性にこだわりたい方は、耐震等級の数字だけでなくその計算方法も調べることを推奨します。タカノホームの過去のブログでは、その計算方法の一つである「構造計算」について取り上げた回があるので、気になる方はそちらもどうぞ(頑丈な家をつくるために知っておきたい「構造計算」)。

 

・断熱性

断熱性とは、室内外の熱が移動するのをどれくらい抑えることができるかを表す性能で、熱の移動が少ない方が「断熱性が高い」といえます。断熱性能は冷暖房効率を良くするために非常に大切で、次にご紹介する気密性と合わせて、夏の涼しさや冬の暖かさといったお家の快適性に関わる項目です。

断熱性の高さは、「UA値(外皮平均熱貫流率)」の数値や「断熱等級」という指標で示されます。UA値の場合は数字が小さい方が断熱性が高く、断熱等級は1〜7のうち“7”が最高等級となっています。また、近年は「HEAT20」というものも今後の省エネ住宅の断熱性能のレベルを判別するための指標として注目されています。なお、こちらについても過去のブログで解説しているため、よろしければチェックしてみてください(省エネ住宅の基準「HEAT20」って何?ZEH基準との違いも解説)。

 

IMG_0300.gif

 

・気密性

気密性とは、簡単にいうと「建物にどれだけ隙間がないか」ということです。つまり「気密性が高いお家」とは、言い替えると「隙間が少ないお家」ということになります。気密性は断熱性を損なわないために必要不可欠であり、重要な項目です。

気密性は「C値(相当隙間面積)」で数値化でき、お家の延床面積あたりの隙間量(㎠/㎡)を表します。

 

【C値の求め方】

C値(㎠/㎡)(相当隙間面積)=お家全体の隙間の合計(㎠)÷建物の延床面積(㎡)

 

C値は隙間の面積を表していますので、数値が小さければ小さいほど優れた気密性能を持っているということになります。

しかし、耐震性や断熱性とは異なり、現時点で国が定めている気密性の指標はありません。過去には存在していた時期もあったのですが、2013年に改正された省エネルギー基準で突如削除されました。これに対し国土交通省はその理由を説明してはいるものの(参考:国土交通省『住宅に係る省エネルギー判断基準の改正について 』より)、その曖昧さに住宅業界の中では様々な憶測が流れています。

ただし、ひとつの目安として、C値が1.0以上だと住宅の換気効率が悪くなるといわれていることから、おおよそC値0.7以下であれば高い気密性があるといえるでしょう。

国の基準はありませんが、より快適な住宅性能を実現するためにも、気密性にもしっかり気を配ることをおすすめします。

 

 

高性能住宅のメリット・デメリット

 

メリット

ここまで住宅の性能面における一般的な項目を大まかにご紹介しましたが、お家を高性能化するメリットは多岐に渡ります。

上記の3つの項目に限っても、「耐震性」を高めれば地震の被害を最小限に食い止めて災害に遭った後も住み続けることができるようになりますし、「断熱性」と「気密性」を高めれば夏は涼しく冬は暖かい快適な暮らしを実現できるだけでなく、月々の電気代といったランニングコストの削減効果もあります。

このように、高性能住宅にするメリットは総じて住んでからの満足度に繋がっていきます。

 

 

デメリット

次にデメリットについてですが、結論から申しますとお家を高性能にすることによるデメリットはほとんどありません。

ただ、性能を高めてなおかつ各種認定を取得したい場合は、間取りや建物の大きさ、設備などに制限や条件が付きます。また、性能を高めれば高めるほど建築コストも高くなっていきます。

 

 

住宅性能を確かめるには?

住宅性能についての正しい知識があれば、自分が今から建てるお家の性能が本当に良いのかどうか判断することができます。とはいえ、資料を読んで勉強したり専門家からの話を聞くだけでは、あまりピンとこないというお声もやはり耳にします。

そういった時は、実際に住宅性能を体感してみると自分たちの中の基準づくりの参考になります!

体感するには、以下のような方法が挙げられるでしょう。

 

・ショールーム

ハウスメーカーの中には、自社の商品を展示したり制振体験などの住宅性能を体感できる専用のショールームを所有している会社があります。
タカノホームでも、富山市の婦中町にある「IN_SIGHT(インサイト)」というショールームを年中ご見学いただけますので、ぜひお気軽にお問合せください。

➡ タカノホーム/ショールーム・IN_SIGHT(インサイト)

 

・宿泊体験

モデルハウスに一日宿泊できる「宿泊体験」なら、リアルな住み心地を体感できます。

宿泊時期のおすすめは、断熱性の違いが分かりやすい夏や冬!

注意点としては、宿泊体験はどこの住宅会社でも実施しているわけではないので、気になる会社のモデルハウスが宿泊体験可能かどうかは公式HP等で事前にご確認ください。

 

 

まとめ

「性能の良いお家と悪いお家、どっちに住みたいですか?」と聞かれれば、もちろん「性能の良いお家」と答える方が大半かと思います。

しかし、漠然とした「性能の良いお家にしたい」という気持ちだけでは、いざお家づくりを進める時に失敗や後悔が残る可能性が高いでしょう。

そうならないためにも、自分たちはお家の性能の中で何を優先して求めるかを深く考え、実際に体感してご検討いただくことをおすすめします。

WRITER

スタッフ名が入ります。

山際 幸士

金沢展示場 営業

今年で入社7年目になります。文系出身で入社してから日々住宅の勉強を続けていますが、知れば知るほど奥が深い業界でまだまだ学んでいかないといけないことも多いなと感じる日々です。

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