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2021.08.31

憧れの「吹抜け」を徹底解剖!後悔?良かった?

「吹抜け」って開放的で良さそうだけど、寒いんじゃないの…?
憧れはするものの、実際に自宅に採用するかどうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?かくいう私も自宅を建てる際に吹抜けを採用するかどうか悩んだ末、思い切って自宅に吹抜けを取り入れました。自分自身が吹抜けのある暮らしをしてみて、良かったことや悪かったこと、吹き抜け採用の際のポイントを実体験を交えお伝えしていこうと思います。吹抜けを採用しようかどうか悩んでいる方は必見です!!

吹抜けイメージ写真│タカノホーム

目次

  • 吹抜けのメリット
  • 吹抜けのデメリット
  • 吹抜けを取り入れる際のポイント
  • まとめ

吹抜けのメリット

開放的な空間になる

吹抜けイメージ写真│タカノホーム
吹抜けに興味がある方は、開放的な空間を魅力に感じている方が多いのではないでしょうか?私自身も吹抜けを最初に取り入れたいと思ったきっかけは「開放的な広々空間」にものすごく憧れたからです!でも展示場のような広々LDKは予算的にはなかなか難しいですよね…。

私の家も予算の関係上、LDKは18帖程度の一般的な大きさにするのが限界でした…。
そこで、思い切って吹抜けを取り入れ「開放的な広々空間」を実現!実際の大きさ以上に広々と感じられるLDKにすることができました。実際に生活する中で吹抜けの開放感はものすごく気持ちの良いもので、日々吹抜けにして良かったなと感じながら暮らしています。
コロナ禍の影響で、お家に引きこもる時期が多かった時も、開放的な空間のおかげで陰鬱な気持ちにならず生活できたのはホントに良かったと思います。

ちなみに…、天井が高い事による心理的な効果を科学的に分析する研究などもあるそうです!
ある研究によると「天井の高い空間を人間は美しいと感じる」や「天井の高い空間はクリエイティブな作業をするのに向いている」という見解があるようです。
吹抜けがあるとなんとなく気持ち良いと感じることにも、科学的な裏付けがされているのですね!天井の高い空間はクリエイティブな作業をするのにも向いているようなので、何か考えごとをするのにも吹抜けはおススメできそうです。
≪参考≫Why Our Brains Love High Ceilings[Co.Design-Mar 5, 2015]、「建築デザインと脳:天井の高さから受ける美の判断と近づくか避けるかの決断への影響」(Architectural design and the brain: Effects of ceiling height and perceived enclosure on beauty judgments and approach-avoidance decisions)

明るい空間になる

吹抜け写真│タカノホーム
人間が快適に生活していくうえで、採光というのは非常に重要な要素といわれています。
真っ暗闇の地下室で暮らし続けると不安で精神がおかしくなってしまうなんて話を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?実際、建築基準法の中でも、居室にはある一定以上の採光を取り入れることを義務化しています。それだけ、人間にとって「自然の光」というのは重要なものなんですね。

吹抜けがあると、よりたくさんの光を「奥まで」取り入れることができます。
私の家ではキッチンが家の中心にある間取りで、家事動線としてはスムーズで生活しやすいのですが、外周部に接していないので窓が取れませんでした。そのようなキッチンは暗くなりがちで昼でも照明が必要になりますが、吹抜けを設けることで日中は照明が必要ない明るいキッチンにすることができました!
吹抜けは密集した住宅地においても有効です。お隣さんの日陰になってしまうような立地条件でも、高い位置から太陽光が取り込めるので、明るいLDKにすることができます。
このようにただ明るくなるというだけでなく、結果的に間取りや土地選びの選択肢も増やしてくれるというのもメリットといえそうですね!

また、日中は照明を点けなくても十分明るいため電気代の節約にもなりますし、吹抜けを通して太陽光を取り入れることにより、冬場はひなたぼっこのような暖かさも取り入れることができますので、性能面でもメリットがあるといえます。

家族のコミュニケーションが円滑になる

吹抜けイメージ写真│タカノホーム
吹抜けは、リビングと2階を同じ空間に変えてくれるので、自然と家族同士のコミュニケーションが増えるのも魅力のひとつです。思春期の子どもからしたら、プライベートが少ないのを嫌がることもあるかもしれませんが、そんな複雑な時期こそ家族同士のコミュニケーションはとても大切ですよね。

私の家でも、子育ての中で良いと感じる点があるので具体的にご紹介します!

・遊ぶ子供の気配を感じる
少し大きくなってくるとリビングまわりでじっとしてくれないことも多々ありますが、1階で食事の用意をしている時でも、2階で子どもが遊んでいる時の物音や声が聞こえるので安心です。

・泣き声など聞き取りやすい
赤ちゃんの時は寝かしつけた後、気づいたら起きて泣いているということも良くありますよね。1階にいても泣き声が聞こえるのですぐに駆け付けることができます。

・1階と2階で会話できる
「ご飯ができたよー!」や「早く起きなさいー!」など1階から大声で呼べば聞こえます。わざわざ階段付近に行って叫ばなくても良いので忙しい時間帯にはうれしいメリットです。

これらのメリットは、それぞれが本当にちょっとしたことかもしれませんが、子育てや家事に追われるママとしてはその「ちょっと」が日々のストレス軽減につながると感じます。

吹抜けのデメリット

断熱性能が悪いと冬は寒い

吹抜けイメージ写真│タカノホーム
吹抜けを取り入れるか躊躇する一番の理由として、暖房効率が悪く寒いのではないかという意見が多いかと思います。実際、暖気は高い所へ流れていきますので、断熱性能が悪いと天井に溜まった暖気がどんどんと外部へ漏れ出してしまい、どんなに暖房をしても1階リビングが暖かくならないということが起きてしまいます。
中途半端な断熱性能の家で吹抜けを設けると、冬場は寒くて後悔することもあるようなので注意が必要です。

色々な体験談やブログ等を見ていると、断熱性能にしっかりとこだわったお施主様は吹抜けがあっても暖かく快適に暮らしているという声が多く、実際、私の家でも寒く感じることはありません。
逆に、冬場は1階LDKのエアコンで暖房しておけば吹抜けを通して2階の寝室まで暖まるほど…!実は2階のエアコンは使っていないんです!冬でも寝室の暖房をつけずに過ごせるなんて、アパート暮らしの時は考えられなかったことです。

断熱性能さえしっかりこだわっておけば、冬場寒いというデメリットは解消されますし、「省エネ」というメリットへと変えることができます!

掃除が大変

吹抜けイメージ写真│タカノホーム
吹抜けの高い所にある窓などは簡単に手が届く場所ではないため、掃除するときはひと苦労です。
ちょっとしたほこりや汚れが気になる方は簡単に掃除ができないので注意が必要です。掃除のしやすさやメンテナンス方法を事前に検討しておくことをおススメします。
私の家では、住み始めてから3年程経ちますが、思ったほどホコリが溜まる感じはなく、まだ掃除は特にしていません…。今年の大掃除で一念発起がんばって掃除してみようと思います。

音が響きやすい

メリットの所でも書きましたが、吹抜けがあると家全体の音が響きやすいです。例えば、寝室で家族が寝ている時に、リビングのテレビの音量に気を使うなどがあります。私の家でも家族が寝静まったあとテレビを見るときには、字幕付きで見たり、Bluetoothイヤホンを使ったりしています。気になる方は、寝室と吹抜けを離して設計するなどの対策を検討下さい。

1階の匂いが2階にも広がる

吹抜けを設けると空間が繋がるため、1階の匂いが2階にも広がります。
普段の料理などは特別気になることは無いのですが、焼肉やもつ鍋など匂いの強い料理をした際は気になることがあります。今のお家は24時間換気がついており時間が経てば空気が排出されていきますが、短時間でも気になる方は、換気を強くしたり、2階の居室のドアを閉めておくことをおススメします。

吹抜けを取り入れる際のポイント

この様に、吹抜けを設けることによって多くのメリットとデメリットが生まれます。まずは、それらを正しく理解したうえで検討することが重要だと私は思います。また、デメリットと言われる部分をどこまで許容できるのか、そしてそのデメリットを解消する工夫が必要になってきます。
今度は、そんなデメリットを解消するポイントをまとめてみましょう!

寒さ対策

吹抜けを取り入れる際には優れた断熱性能は必要不可欠です!
近年ではどの業者さんでも「高気密高断熱」を謳っていますが、そのレベルにかなり差があるのが実状です。そんな、性能の良し悪しを計る「数値」があるのをご存じですか?
断熱性能を表す「UA値」と気密性能を表す「C値」です。ここでは深く触れませんが、それらをひとつの比較材料にし、十分な断熱性能をもったお家にされることをおススメします。

掃除対策

吹抜け周りの掃除は、数年に1回は行う必要があります。設計時に掃除のことを想定し、吹抜け内にキャットウォークや梁材を渡すなどして掃除しやすくするなどの対策は有効といえますね。そしてなにより、ちょっとの汚れやホコリは気にしない程度の、心の余裕が大事です!

まとめ

これからの理想のお住まいに、「吹抜け」を採用するかどうかは賛否両論、色々な意見があると思います。
実際、その大きさや形によっても印象が変わるかもしれません。悩んだ時は、実際に吹抜けのある暮らしをしている方の体験談を聞いてみたり、ハウスメーカーのモデルハウスや、実際のお家で吹抜けを体感してみたりするとイメージがしやすいのではないでしょうか。
タカノホームでも吹抜けのあるリアルサイズの展示場がありますので気になられる方は是非お問合せ下さい。宿泊体験もできますよ! ▶富山市塚原まちかど展示場

私自身の家づくりでは、「家族が明るく伸びやかに暮らしたい!」という思いが強かったので、吹抜けを採用しました。正直なところ…「本当に寒くないのかな…?」と、少し不安もありましたが、実際に住んでみると快適に過ごせて、なにより日々気持ち良く過ごすことができています。本当に吹抜けを採用して良かったと感じています。
今回は、私の経験を交えてお話させていただきましたが、皆さんの今後の理想の家づくりの参考になれば幸いです。「百聞は一見に如かず」…。まずは、ショールームで吹抜けの解放感をご体感ください。

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