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2021.08.24

無垢床ってなんだろう?メリット、デメリット教えます!

住宅雑誌やホームページでも当たり前に出てくる「無垢床」。無垢フローリングとか無垢フロアといった表記もありますね。いまや人気の素材のひとつになっていますが、そもそもどのようなものか皆さんご存じですか?聞いたことはあるけど実はよくわからない、もしくはメリット、デメリットが知りたいという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は「無垢床」について見ていきたいと思います!

無垢床イメージ写真│タカノホーム

目次

  • 無垢床とは?
  • 無垢床のメリット、デメリットは?
  • 意外と大事?!床表面の仕上げについて
  • 無垢床によく使われる木材
  • こんな時も大丈夫!無垢床のメンテナンス法
  • まとめ

無垢床とは?

「無垢床」とは、一本の木から切り出した一枚の板を並べて作ったフローリングのことをいいます。無垢(ムク)とは、まじりけのないことを表す言葉ですね。木質フローリングには、この無垢床(無垢フローリング)と複合フローリングの2種類があります。

一般的な床材・フローリングは、合板を何層も貼り合わせて作られる「複合フローリング」です。表面だけではぱっと見わかりにくいのですが、断面で見比べるとわかりやすいですね。また、実際に歩いてみると質感が全く違い、季節によって肌ざわりや足に伝わる温度にも違いがあります。

無垢床写真│タカノホーム

無垢床のメリット、デメリットは?

無垢床イメージ写真│タカノホーム
では、無垢床にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

メリット

①天然木のあたたかみ
木はその繊維方向に無数の筒状の空気層があるため、保温性や断熱性が高く、ヒヤッと感じにくい素材です。ただ裸足で立っているだけでもほのかにあたたかく感じられます。冬場では、「えっ、これで床暖房入ってないの?」と驚かれることもしばしば。

②優れた調湿性
アパートなどで夏に床が「ペタペタする…」という不快な経験をしたことありませんか?無垢床は、湿気の多い季節(梅雨~夏)は余分な湿気を吸収してくれるので、夏は裸足で歩いでもベタつきがなく、快適に過ごすことができます。また、乾燥しがちな季節(晩秋~冬)は水分を排出するため静電気を抑えてくれます。

③クッション性、やさしさ
使う樹種によって若干の違いはありますが、上記の空気層のおかげで適度に柔らかいのも無垢床の特徴です。歩いていても足が疲れにくいので、足が悪いお年寄りやハイハイやつかまり立ちをする赤ちゃんの体にも負担が少ない、やさしい素材になっています。

④メンテナンス性
意外に思われるかもしれませんが、実はメンテナンス性に優れています。特別な手入れは特に必要がなく、傷やへこみなどのトラブルが起きても自分で対処できることがほとんどです。何より時間が経つとなじんでわかりにくくなります。(詳しくは「無垢床のメンテナンス法」で!)

デメリット

①変形の可能性
無垢床の良さに調湿性がありますが、湿度の変化によって木自体が縮んだり膨らんだりします。また、適切な間隔をあけずに施工すると板と板の隙間が開きすぎたり、逆につまり過ぎて「つなぎ目」部分が盛り上がったり「床なり」の原因になってしまったりするので注意が必要です。

②傷つき、へこみやすさ
適度に柔らかい反面、樹種によっては傷やへこみがつきやすいです。比較的柔らかいスギやパイン材などでは椅子を倒しただけでへこんでしまうことも…。

③比較的価格が高い
樹種によってもバラつきがありますが、基本的に複合フローリングと比べ高価なことが多いです。特に無垢床の中でもヒノキやブラックウォールナットなどは高価なので、全体の予算を考えながら選択する必要があります。

無垢床は本物の木ですので、このようなメリット・デメリットがありますが、魅力は木そのものの特徴がそのまま受け継がれているところです。耐久年数が長く、時間を経るごとに色味や艶など、より深い表情が生まれるので、「経年変化」を楽しむことができる素材といえます。

意外と大事?!床の表面の仕上げについて

ここで注意いただきたいのが、無垢床の表面の仕上げについてです。 無垢床の表面には汚れ防止のために「植物性の油(自然塗装)」を染み込ませて仕上げますが、無垢床のデメリットを解消しようと、仕上げにツヤツヤした「ウレタン塗装」を施したものも多くあります。しかし、それでは木の呼吸を妨げてしまうため無垢床のメリットもなくしてしまっています。せっかく無垢床にするのであれば表面の仕上げにもご注目ください。

無垢床塗装│タカノホーム

無垢床によく使われる木材

無垢床に使われる樹種には、針葉樹と広葉樹など様々で、木目や色味、肌ざわりが異なります。ここでは、無垢床でよく使われる樹種とその特徴について、施工例とともにご紹介します。

軽くて、柔らかい歩行感や肌触りの良い「針葉樹」

・パイン
柔らかな質感のためあたたかみがあり、素足で歩いたり、床に座って生活したりするのに向いている床材です。また、節など独特の木目が特徴で、ナチュラルな雰囲気や北欧テイストな住まいになります。(写真:お施主様邸)
無垢床写真│タカノホーム

・スギ
保湿性もあり、柔らかい肌触りが魅力です。足腰への負担が少ないため、ハイハイする赤ちゃんにも安心の床材です。木目はまっすぐで、和風なお部屋によく合います。幅広いデザイン性があるため、最近では洋室にも使われることも増えてきました。(写真:お施主様邸)
無垢床写真│タカノホーム

重くて、硬く強度があり傷がつきにくい「広葉樹」

・カバ
強度があり、反りなど狂いの少ない木材で、優しい木目が美しく、淡い色合いが特徴です。また表面が緻密で、塗料のりが良く、様々な色合いを楽しむこともできます。(写真:富山市塚原まちかど第1展示場)
無垢床写真│タカノホーム

・チェスナット(クリ)
強度も強く、強固で硬い木材なので傷がつきにくいです。ハッキリした木目が特徴で、力強い印象になります。(写真:金沢展示場)
無垢床写真│タカノホーム

・オーク(ナラ)
堅木で、耐久性に優れた床材です。木目が細かく、はっきりしています。和風、洋風のどちらにも合う素材で、シンプルな空間づくりが可能です。(写真:ショールームIN_SIGHT(インサイト))
無垢床写真│タカノホーム

・ウォールナット(ブラックウォールナット)
衝撃に強く、耐久性も高い床材です。落着きのある色合いと、流れるような重厚感のある木目が特徴です。落ち着いた雰囲気の空間を作ることができますが、ほかの木材と比べ高級な木材になります。(写真:富山第二展示場)
無垢床写真│タカノホーム

無垢床につかう樹種は、好みのインテリアや内装イメージと、全体の予算をポイントに選ぶとよいでしょう。また、実際に肌触りを体感したり、実物を見たりして、どんな雰囲気のお部屋にしたいのかイメージしながら選ぶと、間違いのないコーディネートがができますよ。

こんな時も大丈夫!無垢床のメンテナンス法

無垢床イメージ写真│タカノホーム
・コーヒーや醤油をこぼしてしまった…
放置するとシミになり、落ちにくくなってしまうので、こぼしてしまったらすぐに乾拭きもしくは硬く絞った布巾で水拭きしてください。それでも取れなかった場合、そんな時は紙やすりで汚れを削り取ってしまいましょう!無垢床ならではの方法ですね。その際は表面のオイル塗装も一緒に削りとってあげて、最後に自然塗料を染み込ませたウェス(布切れ)で再塗装してください。万が一、ささくれができたとしても同じように紙やすりをあててなじませてあげれば、簡単に自分でメンテナンスすることが可能ですよ。

・へこんでしまった…
子どもがおもちゃを落としてしまった、椅子を勢いよく倒してしまった、など生活する中で床がへこんでしまうこともありますよね。無垢床ならへこんでしまった傷は、濡れたタオルとアイロンで修復することができるんです!傷の上に濡れたタオルを置き、その上から熱したアイロンをあてると、無垢床が水を吸って膨らむため元に戻ってくれます。身近なものでメンテナンスできるなんて驚きですね!ただ、実はへこみ自体はほっておいても経年変化で目立たなくなっていきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ここまで無垢床についていろいろ見てきましたが、タカノホームでは「無垢床」をおススメしております!
いくつかの注意点はありますが、それを差し引いても有り余る良さがあります。何よりひとつ一つが自然物、いわば一点もので、使い続けるごとに風合いが増していく無垢床は、毎日毎日長く使い続ける住まいの素材としてはうってつけだと考えているからです。家族の歴史を一緒に刻んでくれる住まいづくりに、「無垢床」はいかがでしょうか?選ぶ樹種によってお部屋の雰囲気も大きく変わりますので、イメージにあった床材を探してみてください。
タカノホームの展示場では無垢床の良さをそのまま感じていただくために、スリッパは用意しておりません。是非ご自身でその心地よさや木のいい香りを体感してください。もっと詳しくお話を聞きたいという方もお待ちしております!

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WRITER

スタッフ名が入ります。

島津 七海

タカノホーム金沢展示場 営業

入社3年目になりました!小学校2年生の頃から空手を続けています。大学では古生物学を専攻していたので、住宅のことについては日々勉強中です!

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