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2022.04.19

家の外壁は何がおススメなの?外壁材の種類と特徴を比較紹介

お家を建てるとき、デザイン、耐久性、コストパフォーマンスなど様々なことが気になると思います。特に外壁材はお家のデザインや耐久性などに大きく影響してきますので、どのような外壁材を選べば良いのか悩ましいところですよね。そこで今回は数ある外壁材の種類と特徴をご紹介し、それぞれのメリット、デメリットを解説したいと思います。外壁写真│タカノホーム

目次

  • 住宅に使われる外壁の種類
  • それぞれの特徴とメリット、デメリットは?
    ―窯業系サイディング
    ―窯業系サイディング+吹付け塗装仕上げ
    ―ガルバリウム鋼板
    ―タイル
  • 外壁比較まとめ
  • まとめ

 

住宅に使われる外壁の種類

現在住宅に使われる外壁材にはたくさんの種類が存在し、その中から何を選んでいけば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。ざっと挙げるだけでも、窯業系サイディング、ガルバリウム鋼板、金属系サイディング、木質系サイディング、モルタル、吹付け塗装仕上げ、塗り壁仕上げ、タイル、ALCなど多岐にわたります。

今回はその中でも近年新築の現場で採用されることの多い、窯業系サイディング、サイディング+吹付け塗装仕上げ、ガルバリウム鋼板、タイルの4種類に絞ってそれぞれの特徴とメリット、デメリットを比較紹介していきます。

 

それぞれの特徴とメリット、デメリットは?

窯業系サイディング

外壁サイディング│タカノホーム≪特徴≫
窯業系サイディングはセメントや繊維質系を原料としたパネル状の外壁材です。製造工程で高温の窯で熱処理されるので、窯業系という呼び名がついています。デザインの豊富さやコストパフォーマンスの良さなどが人気で、現在新築住宅の7~8割のお家で窯業系サイディングが採用されています。採用率の高い外壁材であることから、様々な外壁メーカーが力を入れて性能の高い商品を開発しており、日々進化し続けている外壁材と言えます。パネル状の外壁材をつなぎ合わせて施工していくため、外壁のつなぎ目にコーキング(シーリング)という緩衝材が必要となります。窯業系サイディングの中でも成型時にタイル調や木目調などのデザインを施したものを、デザインサイディングと呼びます。

≪メリット≫
・豊富なデザイン
デザインサイディングは成型時にデザインを施すため、各外壁メーカーが豊富なデザインラインナップを用意しており、自分たちの好みのデザインを選択できます。

・コストパフォーマンスに優れている
工場での大量生産が可能であることや現場での施工がしやすいことにより、良い品質のものを低価格で提供できています。

・品質にばらつきが少ない
工場生産かつ施工のしやすさにより、物による品質のばらつきや施工する職人の技術による施工品質の差が少ないです。

・耐久性に優れた商品がある
各外壁メーカーの企業努力により、耐久性の高い商品が多くあります。表面に汚れの付きにくいコーティングを施したり、光触媒コーティングと呼ばれる太陽光で汚れを浮かして落とす性能を持ったものもあります。

≪デメリット≫
・個性的なデザインになりにくい
一般的に広く採用されている外壁のため、個性的なデザインにはなりにくいです。たくさんのお家が密集している分譲地では近所のお家と使用した外壁がかぶってしまった…ということも。

・コーキングのメンテナンスが必要
窯業系サイディングはコーキングを多く使用します。コーキングは外壁材に比べ、早く劣化しやすいため定期的なメンテナンスを必要とします。ただし、近年では劣化対策を施したコーキングも多く開発されているため、メンテナンスの頻度も少なくなってきています。

 

窯業系サイディング+吹付け塗装仕上げ

外壁吹付│タカノホーム≪特徴≫
一般的に「吹付け」と呼ばれる外壁材です。無地の窯業系サイディングを施工した後、現場で外壁材を吹付けて仕上げます。デザインサイディングが現場で施工して完了なのに対して、現場吹付けの工程が増えるため施工費用はデザインサイディングよりも高額になります。吹付けは柄の無い単色のものが多く、シンプルな外観になります。商品によってはコーキング目地を埋めてしまう施工方法もあり、更にすっきりとした外観になります。土壁のようなざらざらっとした質感が特徴です。

≪メリット≫
・すっきりとした外観デザインに向いている
吹付けは単色のシンプルな外壁材のため、和モダンやデザイナー住宅のような洗練されたすっきりとした外観にできます。カラーバリエーションがかなり豊富で絶妙な色合いも好みに合わせて再現できます。

・吹付け材がサイディングとコーキングを保護してくれる
サイディングとコーキングの上から吹付けを行うため、サイディングとコーキングが吹付け材により保護され、外壁の劣化を防いでくれます。更に、目地を埋めてしまう施工方法ではコーキング自体の使用量も少なくコーキングのメンテナンスも少なくて済みます。

≪デメリット≫
・品質にばらつきがでやすい
吹付けは現場にて施工するため職人の技術によって仕上がりにばらつきがでやすいです。また、単色であるがために微妙な塗装ムラも分かりやすいので、高度な技術力を必要とします。

・地域によってはこうもり被害に要注意
吹付けは表面がざらついた仕上がりになっており、こうもりなどがひっかかりやすい外壁になります。こうもりの発生が多い地域によっては外壁にこうもりがひっかかり、こうもりの糞尿で外壁が汚れてしまう被害が発生する事例もあります。こうもりは鳥獣保護法で保護されているため容易に駆除することもできないので要注意です。

 

ガルバリウム鋼板

外壁ガルバ│タカノホーム≪特徴≫
ガルバリウム鋼板は金属素材の一種でよく「ガルバ」と呼ばれています。金属鋼板にアルミニウム、亜鉛、シリコンをメッキしたもので金属系の材料でありながら錆に強いという特徴があり、耐久性も高く建築資材として非常に優秀な材料です。耐久性を重視する工場や倉庫などの大型の建築物にも広く使用されています。近年ではガルバの耐久性と無骨ですっきりとしたデザインが魅力で新築住宅にも使用されることが増えてきています。サイディングと比較すると原価は高額になる傾向にあります。

≪メリット≫
・耐久性に優れている
耐久性に優れているというのが最大のメリットです。トタンと比べると耐用年数は何倍にもなりますし、錆に強い素材のため海岸近くの地域特有の塩害にも強いものになります。コーキングの使用量も圧倒的に少ないので、コーキングメンテナンスの面でも優れています。耐久性の高さから工場や店舗でも広く利用されているのも納得の素材です。

・独特のデザイン性に優れている
ガルバリウム鋼板の独特な質感は無骨ですっきりした外観になります。四角い箱を組み合わせたようなデザインのお家と相性がよくデザイナーズ住宅にも多く採用されています。逆に昔ながらの和風な外観とは相性があまり良くないようにも思います。

≪デメリット≫
・傷、へこみに弱い
ガルバリウム鋼板は素材自体が数ミリ程度の鋼板になりますので、ボールなどを勢いよくぶつけてしまうとへこんでしまいやすいです。また、深い傷が付いて芯材の金属部があらわになるとそこから錆が発生してしまいます。

・デザインバリエーションが少ない
単色デザインのガルバリウム鋼板は、カラーバリエーションも10種類前後と少なめです。また、元々は工場や倉庫に多く使用されている外壁材であることから、味気ない外観が好みではないとの意見も見受けられます。

 

タイル

外壁タイル│タカノホーム≪特徴≫
タイルは粘土や無機質系の原料を高温で焼き固めたものになります。非常に硬い素材で劣化が少ないのが特徴です。手のひらサイズ程のタイルを敷き詰めて施工していくため、施工には非常に手間がかかる外壁材です。そのため、施工費用も他の工法とは比べ物にならないほど高額になります。

≪メリット≫
・素材自体の耐久性が高い
タイルの素材自体は高温で焼き固められたものであるため、色あせや劣化はほとんどなく長い間きれいな状態を維持することができます。商品によっては光触媒コーティングなどが施されたものもあり、汚れが付きにくい工夫がされたものもあります。また、コーキングの使用量も少なくコーキングのメンテナンスにかかる費用も少なくて済みます。

・高級感のあるデザインになる
タイルの外壁は他の外壁材と比べて、彫りが深く高級感のある外観になります。実際、施工費用も割高でなかなか採用することが難しい外壁材である分、タイルの外壁を採用しているお家は高級感あふれる見た目になります。

≪デメリット≫
・施工費用が高価である
細かなタイルを貼り合わせていくため、施工手間がかかり初期投資の高さはある程度覚悟が必要です。40坪程のお家で300~400万円程かかるケースもあります。施工費用を抑えるため事前にサイディング材にタイルを貼りつけたものを現場で組み合わせていくという方法もあります。

・タイルの剥がれ落ちや深目地の汚れなどに要注意
タイルは細かなパーツを接着剤で張り付けているため時々剥がれ落ちてしまうことがあります。そのまま放置しておくと外壁の劣化に繋がるため、発見したらすぐに施工店へ相談しましょう。タイルは他の外壁と比べ彫りが深い目地になるため、その分目地に細かな汚れが溜まりやすくなります。定期的に水で洗い流すなどしてメンテナンスをしていくことをおススメします。

 

外壁材の比較まとめ

外壁イメージ│タカノホーム

窯業系サイディング
デザイン性……………………★★★★☆
耐久性…………………………★★★☆☆
コストパフォーマンス………★★★★★

窯業系サイディング+吹付け塗装仕上げ
デザイン性……………………★★★★☆
耐久性…………………………★★★☆☆
コストパフォーマンス………★★★★☆

ガルバリウム鋼板
デザイン性……………………★★★★☆
耐久性…………………………★★★★★
コストパフォーマンス………★★★☆☆

タイル
デザイン性……………………★★★★★
耐久性…………………………★★★★★
コストパフォーマンス………★★☆☆☆

外壁はお家のデザイン性やメンテナンス性に大きく関わってくる部分なので選択する際はそれぞれの特徴やメリット、デメリットをよく検討して、自分たちにあった外壁を選択することをおススメします。お家の中で外壁は最も劣化しやすい部分であり、残念ながら永久に劣化しない外壁というのは、今のところ存在しません。ですので、どの素材を選んでも将来的に必ず何かしらのメンテナンスは必要だということも念頭に置いておいておきましょう。

まとめ

以上、外壁の素材についてお伝えしました。打合せ中のお客様からも質問を受けることがあるので、今回取り上げさせていただきました。金額も大きく違うので、皆さん悩まれる部分なのではないかと思います。
タカノホームでも様々な外壁のお家を施工しております。実際の施工例など気になる方はお気軽にご相談ください。

WRITER

スタッフ名が入ります。

齊藤 佑介

タカノホーム高岡展示場 営業

早いもので入社して13年ほど経ちました。今では家族も増え3人の子育てに日々奮闘中です。自身の子育て経験を活かして子育て世帯によりそった家づくりを目指しています。

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